オグルヴィ・アンド・メイサーの創立者である、デビッドオグルヴィが経営者として、部下や関係者に送った手紙やメモをまとめた本。最初は、電通吉田秀雄を鬼十訓と対比して読むと面白いかなと思ったのですが、ちょっと違いました。広告においてクリエイティブの現場を第一と考え、社内外に対して発信しつづけたメッセージはウィットに富み、小粋なエッセイを読んでいるようでもあり、ある意味ちょっと幸せな気分になる本。メッセージは1980年代のものが中心。自分の20代に相当するのだが、あのころこんなメッセージを出してくれる人のもとで働けたら、、なんて思いました。